なぜ食べ物にはいろんな味があるのか
食べ物の味は、舌の上にある味蕾という器官が感じることが出来ます。
味蕾が感じて脳に伝えることが出来る味は塩味、甘味、酸味、苦味、旨味の5種類だと言われています。
人間は生きていくのに必要なエネルギーを、主に食事で体に取り入れます。
食べ物が簡単に手に入らなかった時代、必要な食べ物を見つけるのは大変なことでした。
前に食べたことがある物が見つかれば良いのですが、そうでない場合、試しに齧って、その味で食べられるかどうか判断する必要がありました。
甘いとお砂糖のようにカロリーが高い食べ物。塩っぱいとミネラル分が豊富。苦味があると毒か薬。酸味はまだ食べるのに早い果物や腐ってるもの。旨味はアミノ酸。
というように、自分に必要な食べ物かどうか味で推定することが出来ると、生き残りやすくなります。
こんな風に、味覚は、昔は人間が生き残るために必要な感覚でした。
今は味覚は食事を楽しむために使われることが多いですが、昔のように、自分に必要な食べ物を判断するために使うことも忘れてはいけないと思います。
疲れた時に酸っぱいものが食べたくなる人は多いですが、体に必要なモノを体は味覚を通じて教えてくれるように思います。
近い未来、地球上に食べ物がなくなることも心配されています。
虫を食べることになるという人もいますが、虫以外にも、今まで食べていないものを食べる時代が来てもおかしくありません。
そんな時代が来たとき、自分に必要な食べ物を見つけて生き残るために、味覚の力を大事にしていきたいですね。