unakowa's diary

子どもの質問に全力で答えるブログ

どうして鼻血はすぐ出るのに、耳血は珍しいのか

鼻血が出やすい体質の人はわりといます。

ときどき鼻の中をほじっていて鼻血が出てしまう人もいますね。
急にたくさん血が出るとびっくりしますが、たいていの場合は病気ではありません。
でもお医者さんによると、病気のサインのときもあるそうなので、あまり何度も鼻血の出る人は一度検査してみてもいいかもしれません。

一方、耳から血をたらたら流している人は滅多に見かけません。
もし見かけたら安静にさせて、急いで救急車を呼んだ方がいいでしょう。

なんで鼻血はよく出て、耳血は滅多に出ないんでしょうか?

鼻も耳も体の中につながる大事な場所ですが、鼻の穴の中は、外から入ってくるばい菌や悪いものを粘液で外に押し流せるよう粘膜で潤っています。
この粘液が鼻水です。鼻水を作り出すには水分が必要です。
多分ですが、鼻の穴は、水分を血管やリンパ管からもらいやすいよう、皮膚のすぐ裏を血管が流れていて、皮膚の厚さもとても薄くなっているのではないかと思います。
だから、少しの刺激で皮膚と血管が破れて鼻血が出るのではないでしょうか。

逆に耳の穴の中は、しっとり耳あかの人はいますが、それでも鼻の穴のように潤っていません。
耳から耳汁も出てきません。

耳汁を出さないなら、耳の中は鼻の中よりも皮膚と血管の距離を離し、皮膚も厚く丈夫にすることができます。
それで、ちょっと耳かきでこすったぐらいでは耳から血が出ないのではないかと思います。

でもなんで、鼻は鼻水でばい菌を防いでいるのに、耳からは耳汁が出ないんでしょう?
ごみやばい菌が入ると困るのは鼻の穴と同じなのに不思議ですね。

考えられる理由の1つは、鼻は息を吸うときに使うので、耳の穴よりばい菌が入ってきやすいからかもしれません。
でもこれだけだと、お尻の穴も粘膜で守られていることが説明できません。

もう一つ考えられるのは、音を聞くために粘液が邪魔になるのかもしれません。
音は耳の奥にある鼓膜に空気の振動として伝わります。
空気の振動を伝える耳の穴の中が潤っていると、うまく振動が伝わらないのでしょう。